国立国会図書館によるオンライン資料の収集範囲拡大について 収集書誌部収集・書誌調整課納本制度係 2022年6月1日,国立国会図書館法等の一部を改正する法律が公布され,2023年1月1日から,国立国会図書館(NDL)がオンライン資料収集制度(国立国会図書館法第25条の4)に基づき収集するオンライン資料の範囲が拡大することとなった。 ●オンライン資料収集の経緯 NDLが収集対象とするオンライン資料とは,特定のコード(ISBN,ISSN,DOI)が付与されているもの,又は特定のフォーマット(PDF,EPUB,DAISY)で記録された電子書籍・電子雑誌等(インターネット等で出版(公開)される電子情報)を指す。 NDLでは2013年7月1日から,民間発行の無償かつ技術的制限手段(DRM)のないオンライン資料をオンライン資料収集制度に基づき収集・保存している(E1464参照)。その後,収集範囲を広げる
本連載は2022年9月に書籍化されました。 羽仁五郎 編『學問・思想の自由のために』(北隆館、1950年) 今、地球上で最も読みづらい本の一つは、20世紀後半の日本の絶版本である。そのことを実感する機会がつい先日訪れた。 近年は古い貴重な書物ほどオンラインで読めるという矛盾した状況になっている。私は18世紀フランスの科学史が専門だが、18世紀に出版されたフランス語の本はそういう状況である。特にGoogle Booksが激しい勢いで書物をデジタル化してしまったこともあり、当時の新聞や雑誌を除けば、大半の刊本はネットで読めるという感覚がある。 しかし20世紀の書物となると、著作権の問題があるので原則としてオンライン公開されない。無論、言語ごとの差もある。英語、フランス語は最近の本でも最初の数ページくらいはGoogle Booksかオンライン書店のサイトで読める。だが、日本語の本はあまりそうなっ
米国で電子書籍の法定納本が開始される 関西館電子図書館課・渡部淳(わたなべじゅん) 2020年12月14日,米国において,著作権登録に関する規則(PART 202, Title 37, Code of Federal Regulations)の改正により,オンラインのみで出版された電子書籍(electronic-only books)が法定納本の対象となる最終規則(final rule)が発効した。この最終規則の要点を紹介したい。 米国著作権法第407条では,米国内で発行された著作物の著作権者または排他的発行権者は,発行日後3か月以内に,最良版(best edition)の完全なコピー(complete copy)2部を米国議会図書館(LC)に納入しなければならないと定めている。当初,電子出版物はこの規定の対象外であったが,2010年2月24日,オンラインのみで出版された電子出版物のうち電
2021年2月11日、米国デジタル公共図書館(DPLA)が、図書館を対象とした電子書籍作成サービスの提供開始を発表しました。 Digital Divide Data社と連携して提供するもので、パブリックドメイン、もしくは、著作権を保持する冊子体資料を用いて、図書館が、EPUB形式の電子書籍を簡単かつ安価に作成できるサービスです。同サービスは、昨年末にメリーランド州・セントメアリーズ郡図書館において開始していました。 これにより、図書館は、地域資料等多様なコンテンツをコレクションに統合し、電子書籍アプリSimplyEを通じて図書館の利用者に提供するとともに、DPLAの無料電子書籍コレクションOpen Bookshelfを通じて一般にも公開することができるとしています。 DPLA now offering ebook creation service(DPLA,2021/2/11) https
ある、私設テキスト・アーカイブの試み ――青空文庫 1997〜2012 富田倫生 (2012年11月20日 図書館総合展2012「国立国会図書館」展示ブース) 1991 電子書籍元年 青空文庫は、紙の本の電子的保存から発想したものではない。「電子本を作る」、つまりコンピューター上でどうテキストをやり取りするかから考え始め、それを何に生かすかという流れから、アイディアが生まれていく。 米ボイジャー、Expanded Bookを開発 テキストをしかるべきソフトで加工すると、画面上に本を再現できる。失われた簡易製版、印刷ツール、ガリ版の世界が、デジタルで復活する。 印刷所、出版社、取り次ぎ、書店網という大きな機構を動かさずとも、自分の出版物を出せる。 作成、複製、保存、配布が、コンピューターとネットワークの力を借りて 容易に行える。 検索といったコンピューターならではのメリットも生かせる。フォン
アマゾンジャパンは10月29日、国立国会図書館(NDL)で所蔵し、近代デジタルライブラリーで公開されているパブリックドメインの古書を、Amazon Kindleストアに新たに設けられたカテゴリ「Kindle アーカイブ」で発売すると発表した。 安藤広重の『東海道五十三次』、葛飾北斎の『冨嶽百景』など世界的に有名な浮世絵から、福沢諭吉の『学問ノススメ』、芥川竜之介の『羅生門』などの名作まで、1タイトル100円で販売している。現在は431点を配信中、著作権の保護期間が切れた名著をセレクトしていき、2014年内には1000冊以上を配信する予定。 Kindleコンテンツ事業部の友田雄介事業部長は、「近デジでも公開されているものだが、“そのままでは非常に使い勝手が悪い”ので、自社で加工してKindle本として配信することになった」と述べている。 似たような取り組みとして、インプレスR&Dも4月21日
iBooks Storeで「目で楽しむ日本の古典」特集ページが公開されています。 国立国会図書館に所蔵されている歴史的図書を電子書籍化したものが、無料で配信されています。 国立国会図書館デジタルコレクションで無料公開されている、著作権の消滅した古典籍(古書)です。 “約7万点の蔵書の中から、特によく知られている文学作品や挿絵の美しいもの”として、iBooks Storeでは580点が公開されています。 「古典文学」「絵で楽しむ古書」「昔の絵本」のジャンル別のほか、「すべてのブック」では全作品を閲覧できます。 特集ページ:目で楽しむ日本の古典(iBooks Store) ニュース解説 重要文化財に指定されている日本最古の刀剣書「銘尽」や、竹取物語、徒然草、源氏物語などラインナップされています。 テキストではなくすべて画像化されたもので、数十〜数百MBの容量があります。 国立国会図書館デジタル
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新年あけましておめでとうございます。 「ハッピー・パブリック・ドメイン・デイ!」と言いづらくなって早5年、巷では青空文庫の活動が終了したかのように誤解している方もいらっしゃるようですが、もちろんみなさまのおかげで元気に続いております。 この1年は、20年にわたる保護延長期間を乗り越えようと、これからの継続的運営を視野に入れた上で、デジタルアーカイヴとしての安定化を目指し、新規データベースサーバの開発・導入のため、昨年の元旦より「充電期間」に入っておりました。 一時お休みしている業務もさまざまあり恐縮ですが、ボランティアおよびユーザーのみなさま、ご理解とご協力ありがとうございました。 ようやく新データベース構築の目途がついたこともあり、まだもう少し時間がかかりますが、本日から看板は「充電中」から「新館準備中」と掛け替えたいと思います(詳しくは、のちほどご説明差し上げます)。 充電中の1年間は
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