日本の寺社で初めて、電源、配線、メンテナンス不要のEnOceanスイッチが導入された當麻寺(奈良県・葛城市)。国宝の「當麻曼陀羅図厨子」などが堂内に美しく浮かび上がる。 近年、無線技術の発展が目覚しい。無線技術といえば、これまで最新の工業製品や工業設備などの専門的な用途で使用されるイメージが強かったが、今や住宅設備や家電など、身近なところでも欠かせない技術になりつつある。話題のホームエネルギーマネージメントシステム「HEMS」や、スマートフォンやタブレットを用いた無線LANアプリケーション、また、農業や畜産業、ヘルスケア、医療サービス、自然災害対策など、様々な分野で近距離無線技術の利用範囲が拡大している。 そんな中、奈良県葛城市の當麻寺で、日本の寺社では初めて、電源、配線、メンテナンス不要のEnOceanスイッチが導入されて話題になっている。 飛鳥時代に創建されたという當麻寺は、白鳳・天平