2004年に豊田自動織機と資本提携した富士物流。 富士電機ホールディングスの連結子会社から外れた同社が、グループ外からの受注を強化中だ。 資本提携を機に豊田自動織機から人材を招へいし、トヨタ生産方式の改善を進めてきた。 物流センターの原価ともいえるセンター運営費を削減することが狙いだ。 3年間の改善活動の結果、年間6億円の原価低減に貢献している。 トヨタ生産方式を導入して改善活動に取り組む企業は多い。物流センター運営の効率化を目指してトヨタ流の改善に取り組むのが、富士物流だ。 この取り組みの狙いは、顧客企業の物流業務を受託する3PL(サード・パーティー・ロジスティクス)事業の強化である。3PLとは、倉庫管理や在庫管理といった物流に関する業務を一括して受託する事業。同社が3PLに乗り出したきっかけは、2004年に親会社であった富士電機ホールディングスと豊田自動織機の資本提携である。富士電機ホ