──その最適はどう決めますか。 えいや、でいいのです。実力が上がってくると持つ量を減らしていってもできるようになる。理論値なんてありえなくて、君たちが怖くないと思う分だけ持て、と。その代わり物理的に持てんほど持つな、倉庫を新たに借りないかんほど持つな、とタガをはめている。見える化できたら、何でこれは3日分いるのだ、ということをやっていくと面白いくらいに在庫は減っていく。 ──そうはいっても急に300個の注文が入れば、さすがに待ってもらうしかないです。 どうして300個いるのだろうと考える。建設資材の場合、ビルの10階分を一度に注文するから300個になる。ビルは1階しかできていないのになぜ10階分を注文するかというと客が信用していないから。 ──客のところに行って、明日いる30個を納めて、この先必要な270個の納期にコミットすれば、300個の注文はなくなる。 ただし、客はすなおにうんと言って