ニューヨークタイムズの花形論説記者、Thomas L. Friedman は、今世界に起こっている大変革を、「The World is Flat、世界はフラットだ」とのひとことで表現した。ITとグローバリゼーションが、インドのシリコンバレーと呼ばれるバンガロールを新世界に変えた。そこを訪問したとき、霊感のようなものを感じ、それをこの一語で言い切ったようだ。15世紀の末、コロンブスが新大陸を発見し、「世界は丸い」ことを実証したのに比較し、それから500年以上を経た21世紀の初頭、「世界は平ら」であることを発見したといいたいようだ。 フリードマンは、一年前に「The World is Flat」を出版した。ベストセラーになり、反響も大きかった。その後も世界は大きく、素早く動いている。今回改訂増補版を出した。近く日本訳も出版されるらしい(「フラット化する世界」日経、06/5月刊)。ニューヨークタ
ソフトウェアの生産では、インドや中国を舞台に分散型開発への流れが加速している。複雑、競争、コラボレーション、分散、そしてフラット。ここ2、3年で起きている大きな変化を見逃してはいけない。 本稿の著者は、WPI(Worcester Polytechnic Institute)でコンピュータサイエンスを教えているGary Pollice大学教授。これからITの専門家としてキャリアをスタートする学生たちに、競争の激しい現場をどのように見るべきかを示唆してくれている。 ソフトウェアの開発では、技術的な複雑性を乗り越える能力が問われる。しかし、最近の学生はテクノロジーの申し子。何年も前からインターネットを使いこなしている。だから、彼らにとって、技術的な複雑性は成功の障害にはならない。むしろ、注意したいのは、ソフトウェア業界における競争やコラボレーション、分散の動きだろう。 ニッチ市場のリーダーを狙っ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く