松くい虫とは、松を枯らす原因となる「線虫類」を運ぶ虫のことを言い、マツノマダラカミキリ(体長3cm程度)という昆虫のことをさしています。マツノマダラカミキリの標準的な一生は約1年で終わります。 生態は次のとおりです。 6月から7月上旬にかけて枯れた松から8mm程度の穴をあけて外に飛び出します。 飛び出した後、枯れていない健全な松の1年~3年生の若い枝の表面をかじって栄養を取ります。(これを後食(こうしょく)といいます。) 7月上旬から8月末にかけて交尾を行い、枯れた直後の松に卵を産み付けます。(メス1匹は、約100個の卵を産み付けます。) 卵は1週間でふ化し幼虫となり、はじめは樹皮部分を食べているが成長につれて材部の表面を食べるようになり、さらに松の体内に穴をあけて部屋を作り、そこから出入りしながら材の表面を食べます。 11月頃になり、気温が下がると松の体内の部屋にこもり、穴の入り口に木く