タグ

関連タグで絞り込む (1)

タグの絞り込みを解除

増田と創作に関するdambiyoriのブックマーク (7)

  • ニッキョーソと私とマキ

    http://anond.hatelabo.jp/20090318024902 誰かさんにニッキョーソというがっかり命名をされた仔犬は、私との邂逅以来、ブクブク肥え続けている。 曇天のあの日、公園で、か細く啼いたあのイキモノをお持ち帰りして以来、 あの小憎たらしいモバゲーのマキも、メルマガという名の産業廃棄物を押し付けなくなった。快適快適。 これではまるで、マキ避け目的でニッキョーソに鶏肉の水煮缶を与え続けているみたいだ。 お前の費のせいで私は、ささやかな楽しみだったファミチキを我慢しているんだ。 それをこいつは分かっているのだろうか。 こやつめ、ハハハ。 恨めしいような羨ましいような気持ちで、ニッキョーソ唯一の取り柄であるふあふあの耳毛を撫でる。 こら、目を細めるな小首を傾げるな体をこすり付けるな。 私と暮らし始め、見違えるように毛並みが良くなった犬を眺めながら、思いがけず自分の頬筋が

    ニッキョーソと私とマキ
  • 捜査記録

    埼玉で殺人事件発生。県警は怨恨の線で捜査。 同日午後、東京にて殺傷事件発生。共に被害者が元厚生事務次官であることから連続事件の疑い。警察庁が警視庁、埼玉県警、公安等を呼びつけ異例の会議。連続事件を念頭に置き第三の事件を防げとの指示。 翌々日午前、鎌倉にて殺人事件発生。被害者は元厚生事務次官。同一犯かと思われたが東京での事件と目撃証言がい違う。中肉で160cmくらいの30代という東京に対し、痩せ形で180cmくらいの20代という鎌倉。疑いつつもそれぞれの目撃証言を基に捜索。 翌日午後。東京にて殺人事件発生。ただし被害者は自民党議員。目撃証言は乏しいものの、小柄な20代と、いずれの事件とも異なっていた。議員が殺害されたことにより対策が更に厳重に。警察官の重点的な見回り、重要人物には直接の警護がつくこととなった。捜査部の方針も転換。同一犯の連続事件から組織的なテロと断定。公安から情報が提供さ

    捜査記録
  • 先手必勝

    あたしは思ったのよ。行動第一だって。行動こそ全てだって。間違いないって、 ね。だから、今日も行動したよ。 机を挟んだ向かい側に座っている先輩に、今までの思いを込めて気持ちをぶつけたの。 「先輩」 「何?」 「キスしよ」 そういったら、先輩が盛大に口に含んだジュース(オレンジ100%)をぷぺぺと噴出した。あたしは椅子ごと飛びのいて回避した。少しもったいないけど。 先輩は一通りジュース(オレンジ100%)を噴出すと、ひとしきり咳き込んでからこう言ったわ。 「げほっ、なななななな何言うのよ、あなた。 いつも唐突だけど今日は特に酷いわね。何? 何か嫌なことあったの?」 「いえ、単に先輩とキスがしたくてしたくてしたくてしたくてしたくてしたくてしたくてしたくてしたくてしたくてしたくてしたくて、 その、たまらないんです」 「はいはい。言い分はわかったわ。あなたが調子がおかしいのもわかった帰って寝ろ」 今

    先手必勝
  • 三千世界の烏を殺し、主と昼寝がしてみたい

    25日 12:10呪泥怨愚を名乗る犯人から最初の電話があった。 「呪泥怨愚だ。息子をあずまんが大王。みのもんたを用意しろ」 電話をとったのは、家族の長であり、一家の大黒柱を自負する失職中の夫。夫は、犯人の声を聞き、息子が誘拐された事を即座に理解すると同時に自分の命よりも大切な息子を失う未来を想像し恐怖に襲われながら、毅然とした態度で答えた。 「みのもんたは無理だ。今おもいっきりテレビに出ている」 「じゃあ、息子は諦めラメロスペシャル」 「待て。他の条件ならのもう。みのもんた以外の条件だ」 「みのもんた以外の条件はのめない」 それから夫と犯人の押し問答が繰り返されるが、犯人の要求は断固として変わらず、挙げ句には「みの」「みのも」「もんちゃん」「みもんた」などの呼び方を使い始め、夫は戸惑うばかりであった。そのやりとりはおもいっきりテレビが終わるまで続いたが、犯人は「また明日連絡する」とだけ言い

    三千世界の烏を殺し、主と昼寝がしてみたい
  • https://anond.hatelabo.jp/20071111155200

  • ちいさいころ

    録音機のラッパをひびかせて、昼間の住宅街にゼリーやミルクを売りに来る牛乳やのトラックがあった。 兄弟が二人いたけど、一人で留守番してたりするときこっそりおこづかいでゼリーを買ってひとりだけこっそりおやつをべたいなあ…とか妄想したりしていた。実際おこづかいを握りしめてトラックまでいって値段を確かめるところまではしたことある。実行したことはなかった。いわゆる「よいこ」だったから「ゼリーひとつください」が、どうしても言えなかったんだ。 そんなある日、いつものようにおこづかいを握りしめながらゼリーを眺めていると、いつもと違ってお客さんが少なかったんだろう、牛乳やのおじさんが話しかけてきたんだ。 「やあ、坊や。おつかいかい?」。 「え、ええと…」 「ゼリー」のひとことが言えなかった僕は、いっしょけんめい「おつかい」らしい品物を考えたんだ。かといってここで「牛乳」とかいったら何を悩んでいたんだ?って

    ちいさいころ
  • 理解できない世界

    ある朝、目が覚めると違う世界にいた。いや、違う世界だと言っても、見た目は昨日まで生きていた世界と何ら変わりがなかったので、最初はそうだと気づかなかった。では、何が違うのかと言うと、私以外の人間が全く違っていたのだ。と言っても、全員が裸で過ごす世界や、事とセックスの概念が入れ替わった世界など、そんな嬉しいものでも、見た目でわかるものでもなかったから、最初は気づくことができなかったのだ。しかし、彼らと話してみると、いつものように話しているはずなのに、いつものようではない。もちろん、話す言語は以前と変わらず日語であるのだけれど、言っていることがてんで理解できないのだ。よく理解できないことの例えに微分積分のようだと言うがその比ではない。むしろ私は数学は得意であったから微分積分は理解できないとは思えない。しかし、彼らが話す言語は、微分積分の例で言うと、大学院から研究者レベルの数式であった。彼らは

    理解できない世界
  • 1