観客の口コミやSNSでの拡散によって、異例のロングランを成し遂げ、ヒットを続けている『この世界の片隅に』。この作品によって、アニメーション界のみならず、日本映画の表舞台に一気に躍り出たのが、片渕須直監督だ。まだまだ勢いが続く「片隅」旋風を受け、監督の前作『マイマイ新子と千年の魔法』が全国各地で再上映されるという事態まで起こっている。というのも、この作品は『この世界の片隅に』との共通点が多く、特異な演出スタイルを完成させたという意味でも、ファン必見の作品になっているからだ。「片隅」の成功は、すでにここで予告されていたといっていいかもしれない。今回は、その『マイマイ新子と千年の魔法』を中心に、片渕須直監督の作品づくりを考察しながら、その狂気を帯びた「すごさ」の秘密を明らかにしていきたい。 片渕須直監督の「作家力」と「アレンジ力」 片渕須直は、20歳を超えて間もない頃、TVアニメ『名探偵ホームズ
■「役に立たない映画の話」 11月12日の公開以来、多くの観客を集めている「この世界の片隅に」は、12月24日から新宿ピカデリーでの上映もスタートし、共に靖国通り沿いのテアトル新宿との2館拡大公開となった。 新宿ピカデリーでの初日にあたる24日には片渕須直監督が舞台挨拶に立ち、満席の観客に向かって次のようにスピーチした。 「『この世界の片隅に』は11月12日の公開から今日で43日目を迎えました。最初は全国63スクリーンでの上映でしたが、現在108スクリーンで上映されているそうです。こんな風に広いところで上映され、また2月まで上映予定が入っているとのことで、うれしく思います」。 「新宿ピカデリーで舞台挨拶に立つのは、7年ぶりです。私の前作『マイマイ新子と千年の魔法』は、ここ新宿ピカデリーで7年前に上映され、4週目になってお客さんの入りが良くなりました。 その『マイマイ新子』が新宿ピカデリーに
お久しぶりの更新です。 世間はお盆ですが、アニメ業界はイベントシーズンが始まり 年内である意味一番活気のある時期かもしれません。 我らが「マイマイ新子と千年の魔法」も、その後各地で様々な上映会を 開いて頂き、今も全国のどこかで作品を見る機会を作って頂けております。 本当に感謝の気持ちでいっぱいです。 そして、昨年10月に行われた聖地「山口県防府市国衙公園」での野外上映会 ですが、なんと!今年も開催が決定いたしました!! 地元の有志の方々が中心となって企画を進めてくださり、 遂に現実のものとなりました。 距離は離れておりますが、いつまでも絶える事ない愛情を注いで頂き 誠にありがとうございます。 この上映会は、舞台である国衙公園に特大のスクリーンを立てて、 映画に出てくる風景とまったく同じ場所で、作品を鑑賞できる 貴重なチャンスです。 さらに、昨年は監督舞台挨拶と共に音楽でもお馴染みの Min
片渕須直監督の「マイマイ新子と千年の魔法」の 絵コンテ本を希望します。 設定資料や美術ボート、シナリオなども収録した 決定版のムックならなお嬉しいです。
トップページ|「マイマイ新子と千年の魔法」公式サイト(2009年公開映画) 一部で話題になっているのは知っていた。が、そのときはまだミニシアターというものに一回も行ったことがなかったような感じであって、おまけに東京とかいうと、そこまでして感はなかった。まったく。まったく、もったいなかった。マジ、これは映画館に行っておくべきだった。 というくらいに、これはナイスな映画であって、今更ながら「なんでこれが話題にならんのや!」というような思いを強く抱いた。ジブリとか宣伝してる場合じゃねえだろ、というような。たとえば俺は『借りぐらしのアリエッティ』を小さくステキな作品だと好いているのだけれども、それとは比べられないくらい、この、『マイマイ』はよかった! と。だいたいにして、植物ひとつとってみても、格が違うよというような。ほんとこれが、なあ、というような、そんな! で、内容はというと、もっと上手な言葉
「マイマイ新子と千年の魔法」公式ブログをご覧の皆さまへ。 本作品のプロデューサーを務めます岩瀬です。 いつもいつも熱い応援、誠にありがとうございます。 既に一部報道でご存知の方もいらっしゃると思いますが、 この度「マイマイ新子と千年の魔法」はDVDを発売する事が決定致しました。 この事は、4月23日の吉祥寺バウスシアターの舞台挨拶上にて、監督と一緒に速報という形で、ご来場いただいた皆さんと、ニコニコ動画、USTREAMをご覧の皆様にご報告させて頂きましたが、改めてブログをご覧頂いている皆様方にも製作委員会を代表して正式にご報告させて頂きます。 片渕監督は、これまで舞台挨拶、各種取材等で「劇場でご覧頂くことを考えて作った作品ですので是非映画館でご覧頂きたい」と訴え続け、ファンの皆様にもご支援を頂戴しました。 その結果、日本各地の劇場様からお声がかかったり、まだ劇場公開のされてない地域の市民の
オレの田舎は四国の香川県高松市だ。高松で暗黒の思春期を過ごして東京に亡命し早幾年、もう東京暮らしの方が長くなってしまった。 ガキの頃、小学校の遠足で行った先にはバカでかい溜池があった。雨の少ない香川には溜池がやたらめったら多い。それこそ千年以上の昔、水不足に苦しんだ人々が雨水よ溜まれとばかりに大掛かりな土木工事を行なって作ったものだ。その頃は大林組も清水建設もなかったのに。 その時、引率の先生は「この池はお大師さんが作ったんや」*1と言っていた。「おだいしさんって誰や」と聞くと、空海だという。クーカイってアレですか、あの有名なお坊さんの空海ですか。そうや空海や。お大師さんや。 讃岐出身の歴史的有名人といえば菊池寛だの平賀源内だのと少なくないが、中でも最高のビッグネームといえばこれは一も二もなく空海である。その空海が、大昔に「ここ」に立ち、土木工事を指揮していたのだ。そう考えるのは神話の世界
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