性(英語: gender)、または文法的性(grammatical gender)とは、関連する語のふるまいに文法的に反映する名詞の分類体系のこと[1][2]で、名詞の文法範疇の一つ[3]である。 バントゥー語群やコーカサス諸語の記述では名詞類または名詞クラスとも呼ばれるが、実質的な差はほとんどない[4]。この名詞の分類が実際の性と一致する場合もあるが、そうでないことも多い[2]。文法的な一致を引き起こさない類別詞とは区別される[5][6]。 性の一致[編集] 名詞の性によって、その名詞と文法的に関連する語のかたちが変わる現象を「性の一致」という。例えばロシア語では主語の名詞の種類によって、動詞の過去形が男性・女性・中性の3通りにかたちを変える。これは、動詞の過去形が主語の名詞と性の一致をしているのである。 ロシア語の例(a)[7]