上記記事中で、秋田市楢山大元町の豪雨災害現地踏査で地理院地図の「自分で作る色別標高図」機能を使って、同地区が周囲に比べてかなり低い場所(洪水に対して危険性が相対的に高い場所)であることに触れました(下図)。 ここで使った「自分で作る色別標高図」ですが、これを「危険な低い土地を探そう」といったの用途で使うのは絶対ダメだと考えます。水害に対して危険な「低い土地」は標高の絶対値で決まりません。たとえば先に作った楢山大元町と同じ凡例で範囲を広げるとこうなります。 「なるほど!、秋田市街の東側は標高が高くて安全な場所が広がっているんだな!」などという理解は全くの間違いです。平野全体が傾斜しているのですから、ここで赤く見えるところは「高台」などではありません。赤く塗られている部分の中にある青い線が河川(大平川)ですが、赤く塗られている部分の多くはこの河川などが土砂を運んできて形成された低地(氾濫平野)