ニンニクの香り、トマトやバジルなど鮮やかな色合いに食欲がそそられる-。群馬県にはそんなイタリア料理を提供する店舗が多い。上毛新聞調べによると、人口10万人当たりの店舗数は全国1位。けん引するのは、“パスタのまち”と称され、テレビなどで取り上げられる機会が増えている高崎市ではないだろうか。街の活性化を目指し、毎年開催されている人気イベント「キングオブパスタ」は今年15回を数える。 シャンゴはシャンゴとしてぶれずに 群馬のパスタ界のパイオニアとも評されるのが、現在、高崎をはじめ県内に計7店舗を構えるシャンゴの創業者、関崎省一郎さん(享年72)だ。1969年に高崎市請地町に小さな洋食店をオープン。修業時代に開発した独自のミートソーススパゲティが看板メニューの一つだった。 今では、そのミートソーススパゲティにとんかつを乗せた「シャンゴ風」が注目を集め、県内外から多くの客が訪れている。魚介の辛口トマ