年間で2億レコードにも上る大量データを分析して、ビジネスの次の一手を探るJR東日本ウォータービジネス。自ら取り組んだ“情報改革”によってマーケティングデータの精度が飛躍的に向上した。 販売データや顧客情報などを分析して企業のマーケティング活動につなげていくという発想は、ごく一般的なことであり、今に始まったことではない。しかしながら、ITの進展によって、定型的な数値データやテキストデータだけにとどまらず、各種センサーからのデータやソーシャルメディアで生成される画像、映像といった非構造化データなど、企業が扱うデータ量は膨大かつ多種多様になった。いわゆる「ビッグデータ」をいかに使いこなし、事業拡大に生かしていくかというのが現在の潮流である。 こうしたビッグデータを活用する上で不可欠なのが情報システムである。JR東日本の子会社であるJR東日本ウォータービジネスでは、新たなデータ分析システムの導入と