3月26 滑り面強度ゼロ カテゴリ:自然現象と災害地学・ジオロジー 昨日、日本地すべり学会誌Vol.47,No.2が届いておりました。広告を出しているので少し会員さんよりは早めに届いています。「大規模地すべりの機構」というのが今回の特集で、当然のことならがら宮城岩手内陸地震で発生した荒砥沢地すべりのことが書かれています。 P.8-14の国土防災の方々が書かれた報告には、非常に重要なことが書かれています。 大野ほか(2010);"地震時大規模地すべりの発生機構−荒砥沢地すべりを例として−” 荒砥沢地すべりは、長さ1300m、幅900m、最大滑り面深度127m。滑り面傾斜角は0〜2゜です。地すべり土塊量は6,700万立米です。(たしか奈良県の室生地すべりも、1〜2万年前の初期段階ではこれくらいの地すべり土塊量だったはずです。いまは浸食運搬されて半分くらいになっていますが。) 「動的抵抗角はほぼ