アノお出汁を…… 「玉子サンド」「自由軒のカレー」「蒸し寿司」と続いた我々の料理解析ツアー。ひと息ついて、居酒屋でマッタリしています。 「なんか忘れてない?」と妻。 「うん、なんか忘れてる」と私。 「私ちょっと、憧れがあってさ。ずいぶん前の毎朝やってた某ドラマで登場した関西のお出汁」 「ああ〜!」 「うろ覚えだけど、昆布にお酒を塗って、焙ってっというやつ……」 「そういえば大阪に来て関西出汁をちゃんと楽しんでないよね」 「うん」 「やっぱりうどんかしらん」 「いや、ちょっとベタなのは外して『肉吸い』と『かやくごはん』ってどう?」 「ほほう」 「肉吸い」をいただく というわけで翌日の午前中、大阪は千日前のとあるうどん店へ。 「肉吸い」発祥となったお店だそうです。なんでも吉本新喜劇の座長を勤めていた某芸人さんが、二日酔いでご飯を軽くしたかったために肉うどんのうどん抜きを頼んだことが「肉吸い」の