――29人の核から、どうやって187人の署名者を集めたのですか。 サンド: 元の29人で最終版を配布することによってです。 ダデン: それぞれが知人たちに配布したのです。 サンド: 声明は基本的に日本の外で日本研究に関わっている人たちの意見として考案されたものだったので、北米、ヨーロッパ、オーストラリアなどの同僚のあいだを回しました。日本にいる研究者も何人かは見ましたが、日本の外からのメッセージとして読まれることを望んでいました。 ダデン: 今の説明の通りです。今回の声明は、大勢の欧米人がアジアの人々に対し、すべきことを諭しているかのような印象を与える可能性があることは気づいていました。しかし、私たちは昨年末に日本の歴史学研究会が発表した声明の影響を受けていました。歴史学研究会の声明は、安倍政権の「慰安婦」問題に対する姿勢を強く批判する内容でした。 サンド: 日本の歴史学研究会の声明は多く
3月16日の参議院予算委で、与党議員として内閣に対する質問を行った自民党の三原じゅん子議員は「八紘一宇」という大戦中のスローガンを肯定的な意味で使用したばかりか、「日本が建国以来、大切にしてきた価値観」という発言までしています。 すでにこのニュースには色々な論評がされていますが、念のため確認をしておきますと「八紘一宇」とは元来は日本書紀の中で、神武東征伝説に関連付けて「日本全国を1つに」というニュアンスで登場した言葉です。それが、戦時中にはいわゆる「大東亜共栄圏」という構想と結びつけられて「全世界をひとつの家のようにする」という意味に拡大されています。これでは日本軍の侵略のスローガンだとされても仕方がありません。 三原議員の発言ですが、話題としては大企業が「タックスヘイブン」、つまり租税回避地を使って「節税」をする問題を批判する文脈で飛び出したようです。「八紘一宇の理念の下に、税の仕組みを
政府が編成作業を進めている新年度・平成27年度予算案で、防衛費は、新型輸送機オスプレイ5機や水陸両用車30両の購入費などを計上し、これまで最高だった4兆9557億円を上回り、5兆円にさらに近づく見通しです。 政府は、新年度・平成27年度予算案について、各省庁と財務省の間で編成作業を進めています。 このうち防衛費については、3年連続で前の年度を上回る方向で、具体的には離島防衛を強化するため、新型輸送機オスプレイ5機や水陸両用車30両の購入費のほか、新設する「水陸機動団」の施設整備費などが盛り込まれる見通しです。 また、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設計画を進めるための、埋め立て工事の費用も盛り込まれる方向です。 そして、総額では、これまで最高だった平成14年度の4兆9557億円を上回り、5兆円にさらに近づく見通しです。 このほか、今週9日に閣議決定する今年度の補正予算案には、災害対
内戦が続くシリアで日本人男性がイスラム過激派組織「イスラム国」に拘束されたとみられることが明らかになって17日で3か月となりますが、解放交渉に当たっていた反政府勢力のメンバーはNHKの取材に対し、「イスラム国」との交渉が進んでいないことを認めました。 シリア北部のアレッポ郊外で千葉市の湯川遥菜さん(42)がイスラム過激派組織「イスラム国」に拘束されたとみられることが発覚して17日で3か月になります。 直前まで湯川さんと行動をともにし、「イスラム国」に対し解放を働きかけていたシリアの反政府勢力のメンバーは16日、NHKの電話取材に対し、「アレッポ郊外でわれわれの部隊とイスラム国との戦闘が激しくなり、この1か月余り交渉は全く行われていない」と述べ、思うように交渉が進んでいないことを認めました。 また、湯川さんの居場所や健康状態などの情報もつかめておらず、交渉が再開するめども今のところ立っていな
今月、ミャンマーで行われた日米外相会談で、拉致問題を巡る日朝協議に関連して、アメリカ側が安倍総理大臣の北朝鮮訪問の可能性に懸念を示していたことが分かり、政府は協議の透明性を確保するなどして、懸念を払拭(ふっしょく)したいとしています。 岸田外務大臣は、今月上旬にミャンマーで開かれた国際会議に出席した際、アメリカのケリー国務長官と個別に会談したほか、韓国のユン・ビョンセ外相を交えた日米韓3か国の外相会談を行いました。政府関係者によりますと、これらの会談で、ケリー長官は拉致問題を巡る日朝協議に触れ、岸田大臣に対し、北朝鮮の核やミサイルの問題での日米韓3か国の連携を損なわないよう重ねて求めたほか、安倍総理大臣の北朝鮮訪問の可能性に懸念を示したということです。これに対し、岸田大臣は「現時点で全く予定はない」と答え、拉致、核、ミサイルの問題の包括的な解決を目指す日本の立場に変わりはないことを説明し、
今日の目黒は朝から小雨が降っております。 さて、久しぶりに記事の要約を。オバマ政権の使っている言葉についての議論です。 === 「悪」というラベルづけの問題:ISISを「ガン」と呼んでしまうことのモラル・ハザード By マイケル・ボイル ●ISISによるアメリカのジャーナリスト、ジェームス・フォーリー氏の「首切り処刑」は、世界中からこの反乱グループとその恐ろしい手段に対する非難を巻き起こしているが、これは当然であろう。 ●ところがこれは同時に、911の連続テロの直後のパニック状態の中でアルカイダを示す際に使われた道徳判断を含んだ言葉を復活させることにもつながった。 ●ブッシュ前大統領が「テロとの戦争」を「悪を行う者」たちに対するキャンペーンであると表現したことは有名だが、奇妙なことに、オバマ大統領もISISのことを、中東に広がる「21世紀に存在してはいけないガン細胞」であると表現している。
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