西暦79年の火山噴火で埋もれたポンペイ近郊邸宅で発掘された、炭化したパピルスの巻物「ヘルクラネウム・パピルス」に記された単語が初めて解読された。巻物の解読コンテスト「ベスビオ火山チャレンジ」の主催者は10月12日、初の単語解読者、ルーク・ファリター氏(21)に4万ドルの賞金を授与すると発表した。 このコンテストは、ケンタッキー大学のブレント・シールズ教授らが2019年に開始した巻物解読研究に端を発するもの。巻物は炭化しており、開こうとすると崩れてしまうため、1700年代に発掘されて以来、ほとんどが開かれずに保管されている。 教授らはまず、粒子加速器で炭化した巻物を3D CTスキャンし、並行して崩れてしまった巻物の断片をスキャンして、それらでデータセットを構築した。チームはこのデータセットでトレーニングした機械学習モデルを使って文字の断片の検出に成功し、解読を加速するため、研究で構築した機械