「ザ・京都」というべき祇園祭の山鉾町にある意外な急坂。六角通新町~西洞院(京都市中京区)の120メートルの間には、建物1階分に相当する3・5メートルの高低差がひそんでいる。 坂や谷が多い東京ならまだしも、京都の街中ではお目にかかれないこの地形を「西洞院谷」と呼び、2014年にSNSで発信している人物とコンタクトを取れた。 NHKの人気番組「ブラタモリ」で、京都の街の高低差をタモリさんに案内した京都高低差崖会(がけかい)の崖長こと、梅林秀行さん(49)=下京区=だ。 京都高低差崖会のフェイスブックに2014年当時、こんな書き込みをしていた。 「六角通西洞院東入ルの地点は洛中でも驚くほどの『坂』なんですが、周囲は一転して傾斜がゆるやかになります。(中略)自然堆積(鴨川からの土砂流入)と人工堆積(火災など整地層)のハイブリッドかなあ…と今は思っているのですが、地点によってハイブリッドの度合いは異