国連総会で事実上のクーデターのあと混乱が続くエジプトの外相が演説し、イスラム組織ムスリム同胞団の徹底した抑え込みは民主化を進めるためだと主張し、国際社会の理解を求めました。 エジプト暫定政府のファハミ外相は28日、ニューヨークで開かれている国連総会で演説しました。そして、7月に軍による事実上のクーデターでモルシ政権を権力の座から追い落としたことについて「エジプト国民の意思だ」などと主張しました。 そのうえで、「われわれには政治プロセスを完全に実行に移していく決意があるが、まずは治安を維持し、われわれの努力を妨害しようという行為に立ち向かうことが最優先だ」と述べ、モルシ政権の母体であるムスリム同胞団の徹底した抑え込みを正当化しました。エジプトの暫定政府がムスリム同胞団の幹部らを次々に拘束して、組織の壊滅を図るという強硬な動きをとり続けていることに対し、欧米諸国などからは2年前に独裁政権が倒れ