混乱が続くリビアなどからヨーロッパを目指して、船で地中海を渡ってイタリアにたどり着いた人が、ことしだけで10万人を超え、イタリア政府はEU=ヨーロッパ連合に対し、海上パトロールの強化などで協力を呼びかけています。 地中海のイタリア沿岸部には、「アラブの春」と呼ばれる民主化運動以降、武装勢力どうしの戦闘が続くリビアなどの北アフリカ地域からヨーロッパを目指して、粗末な船で漂着する人たちがあとを絶ちません。 イタリアの海軍によりますと、海が比較的穏やかな夏場はアフリカから船で漂着する人の数が増える傾向にあり、23日と24日の週末だけでおよそ4000人が救出されました。 イタリア政府のまとめによりますと、ことしに入ってから今月までに、北アフリカからイタリア沿岸に到達した人の数は、すでに10万人を超えています。 危険な航海の途中で命を落とす人も少なくないため、イタリア政府はEUに対して、海上パトロー