なんとなくブログを書かない日が重なった。そういうことは珍しくもないし、このところどういう風の吹き回しか、フランス語の勉強に凝っていることなどもあってブログに回す時間が減ったこともある。が、もう一つ理由があって、ブログに向き合うとあのニュースの話題を書こうか書くまいかと悩んで行き詰まってしまう。それだけ心にひっかかっていることなので、少し書いておこう。二つある。 一つは、横浜市緑区の踏切内に倒れていた74歳の男性を助けようとした女性が電車にひかれて亡くなった事件である。痛ましい事件であり、ご遺族の方に哀悼したい。彼女の善意と勇気を称賛する反面、その結果にやりきれない思いもした。こういうとよくないが自分のような臆病者にはあまり直視したくない話題でもあった。 話題はその後、大きくなっていった。メディアが美談として取り上げたせいもあるが、政府が紅綬褒章を授与させたこともあっただろう。紅綬褒章は「自