スマートフォン(多機能携帯電話)を利用する中学生の6割が、面識のない人とメールなどをした経験がある‐。兵庫県立大などが姫路市内の中学生約千人を対象に実施した調査で、こんな結果が出た。手軽にさまざまな人と連絡が取れる無料通信アプリ「LINE(ライン)」の普及が背景にあるとみられるが、専門家は「知らない人とつながるのは危険。保護者も実態を知ってほしい」と注意を呼び掛ける。(紺野大樹) 県立大環境人間学部の竹内和雄准教授(生徒指導論)の研究室と、姫路市中学校生徒指導担当者会の共同調査。今年6月、同市内3校の計998人に尋ねた。 携帯電話の所持率は男子53・3%、女子69・3%。そのうち、スマートフォンを持っているのは男子56・1%、女子53・3%で、いずれも携帯所持者の半数を超えた。 「面識がない人とメールなどをしたことがある」と答えたのは、一般の携帯電話を持つ生徒が40・2%だったのに対し、ス