明確になってきた子宮頸がんワクチンの副作用 推進派と批判派がともに登壇した日本医師会・日本医学会合同シンポジウム 高橋真理子 ジャーナリスト、元朝日新聞科学コーディネーター 推進派と批判派が初めて同じ会場で議論するという触れ込みで12月10日、「子宮頸がんワクチンについて考える」と題した日本医師会・日本医学会合同シンポジウムが日本医師会館大講堂で開かれた。このシンポジウムの意義は、何よりもまず「重い副反応の病像が相当程度明らかになった」ことだろう。ワクチン接種を推進すべきかどうかについては突っ込んだ議論がなかったが、副作用の情報収集の強化や患者への手厚い支援が必要という点では大方の意見が一致していた。 信州大学医学部長の池田修一教授のもとにはワクチン接種後に体調が悪くなったと訴える73人が受診、うち6人はワクチンとは関係ないと判明し、残る67人が副作用である可能性を否定できないという。ワク