焼き肉店で牛のレバー(肝臓)を生で提供したとして、京都府警は15日、食品衛生法違反の疑いで、焼き肉店を経営する精肉店社長(53)=大阪市旭区=と焼き肉店店長(45)=大阪府枚方市=を逮捕した。 府警生活経済課によると、厚生労働省が昨年7月、生食用での提供、販売を罰則付きで禁止して以降、逮捕は全国初。府警は食中毒が発生し、十分加熱するよう注意喚起せずに提供することが常態化していたことから、逮捕に踏み切った。 社長は「客に焼き用だと言うよう店員に確実に指導した」と容疑を否認、店長は「生レバーを提供したのは間違いない」と認めている。生レバーを運んだ従業員は「『焼いて』と客に言ってないし、指導も受けてない」と話しているという。 生活経済課によると、高校生ら9人がメニューに掲載のない「生3種盛り」を注文。生レバーを食べた6人のうち4人が嘔吐や発熱などの食中毒症状を訴え、男子生徒(17)の1人が入院。