妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに障害が出るおそれがある、風疹の流行を受けて、厚生労働省は、妊娠を希望する女性などを対象に、免疫が十分にあるかどうか調べる抗体検査の費用を、来年度から全額補助する方針です。 風疹は妊娠中の女性がかかると、赤ちゃんの目や耳、それに心臓などに障害が出るおそれがあり、去年からの流行で、これまでに17人の赤ちゃんに障害が出ています。 風疹の流行はピークを過ぎていますが、20代から40代の女性の1割から2割は免疫が十分になく、来年以降も流行するおそれがあります。 このため厚生労働省は、免疫が十分にあるかどうか調べる抗体検査の費用およそ5000円を、来年度から国と自治体で半額ずつ負担し、全額補助する方針です。 対象は、20代から40代までの妊娠を希望する女性と、その夫や交際相手で、厚生労働省はおよそ30万人分の費用として、来年度予算の概算要求に8億円を盛り込みました。