【台北=吉村剛史】中台が昨年に結んだ「サービス貿易協定」の承認を阻止するため、台湾の学生らが立法院(国会に相当)を占拠している問題で、王金平立法院長(国会議長)は21日、今後の対応を協議するため、馬英九総統が招集していた対策会議への出席を拒否した。 王院長は占拠を「立法院内の問題」としており、総統府の関与を排除し、自らの主導で与野党間の協議を行う意向を明確にした形だ。ただ、学生らと歩調を合わせる野党側は、抗議活動を拡大させる構えをみせており、混乱の長期化が懸念されている。 王院長は馬総統に電話で「与野党間での解決を模索したい」と述べ、21日の対策会議への出席を拒否。馬総統も会議の延期を了承したという。王院長は中国国民党内で馬総統と反目する間柄とされる。 一方、最大野党の民主進歩党は、抗議活動を拡大させる構えで支持者らに動員をかけており、当初は21日までの予定だった議場占拠が長引く可能性もあ