噴煙を上げるインドネシア・スマトラ島のシナブン山(2010年9月2日撮影)。(c)AFP/Bay ISMOYO 【8月29日 AFP】インドネシア議会は26日、国内に多数ある火山のエネルギーを活用し、地熱発電産業を発展させる待望の法案を承認した。 インド洋(Indian Ocean)から太平洋(Pacific Ocean)にまたがる数千の島々からなるインドネシアは、およそ130の火山を抱え、世界の地熱資源の約40%があると推定されている。 しかしインドネシアの地熱発電量はわずかで、米国や近隣のフィリピンの発電量を大幅に下回っている。行政面の弊害や法的不備により、インドネシアの地熱発電産業は長らく発展することができず、必要な投資を集めることもはばまれていた。 政府は新法により、地熱発電業界の発展が加速されると期待を寄せている。 ■森林保護区内の地熱発電所が可能に 新法の中でも重要なのは、地熱