【バンコク=丸山修】ベトナム国営紙トイチェーなどによると、中国が石油掘削を始めた南シナ海のパラセル(西沙)諸島海域で1日、ベトナム沿岸警備隊の船が中国海警局の公船に体当たりされ、船体4か所に穴が開くなど激しく損傷した。 中国船はベトナム船に速度を上げて接近し、放水と体当たりで攻撃。ベトナム船は傾き、船体の穴から海水が流入したという。
ことし5月から遠洋航海を続けてきた海上自衛隊の練習艦隊が、最後の寄港地、ベトナムに到着し、中国の海洋進出を念頭に日本との協力関係の強化を急いでいるベトナム海軍と、共同訓練を行うことにしています。 海上自衛隊の練習艦隊の「かしま」と「しらゆき」、それに「いそゆき」の3隻は19日朝、ベトナム中部の都市、ダナンの港に到着しました。 練習艦隊は、海上自衛隊の幹部候補生を含むおよそ740人が乗って、ことし5月下旬からアメリカやヨーロッパアフリカなどを訪問しながら訓練を続けており、ベトナムは最後の寄港地です。 出迎えたベトナム海軍の幹部らは、到着した艦艇を見学し速射砲や対艦ミサイル発射装置などの装備の説明に聞き入っていました。 ベトナムは、南シナ海の島々の領有権を巡って対立している中国が海洋進出を活発化させていることを念頭に、日本との協力関係の強化を急いでおり、9月も小野寺防衛大臣を防衛の要衝である南
ボー・グエン・ザップ氏=2009年5月、ハノイ市の自宅、国営ベトナム通信提供 【ハノイ=佐々木学】ベトナム・ディエンビエンフーの戦い(1954年)で仏軍を破り、ベトナムを独立へ導いた将軍として知られるボー・グエン・ザップ氏が25日、102歳の誕生日を迎えた。国営メディアによると、静養先のハノイの病院で近親者や政界関係者から祝福を受けた。 ザップ氏は米国とのベトナム戦争でも軍を指揮し、「赤いナポレオン」と呼ばれた。国民の英雄的存在。91年に公職から退き、最近は高齢のため病院で過ごしている。健康状態は安定しているという。 関連記事(@フエ)日本めざしたベトナムの英雄6/25(アジアの人形劇:3)水上の技 戦争の空白4/10レコメンドシステムによる自動選択最新トップニュース
ベトナム中部ダナン港に寄港し、ベトナム海上警察に歓迎される海上保安大練習船「こじま」乗組員=7月30日、在ベトナム日本大使館提供日本が海上保安分野に力を入れる国 【佐々木学=ハノイ、機動特派員・牧野愛博】ベトナムが最近、日本の巡視船の導入を考え始めた。東南アジアではインドネシア、フィリピンに次ぐ動き。海上保安分野で日本の支援を求める主な国は8カ国に上る。日本の優れた技術や装備への各国の評価と、中国を牽制(けんせい)したい日本政府、それに政府の途上国援助(ODA)予算に注目した造船業界の思惑が一致した。 ベトナム政府関係者によると、日本の巡視船導入を考えているのは漁船の安全を管轄する農業農村開発省水産局。今年1月、南シナ海での漁船保護と領海保全を念頭に、海上での「取り締まり部隊」を新設。監視や追跡の装備を十分備えた船舶が足りないという。7月に調査団を日本に送り、ODAの利用などによる支援
アメリカはタリバン復権を後押しし、アフガニスタンの民意もそれを支えた 民主化が失敗した理由は何か。これからどうなるのか【アフガン報告】6回続きの(3)
【北京=奥寺淳】 中国が、ベトナムなどと領有権を巡って対立している南シナ海の西沙(英語名パラセル)諸島の実効支配を着々と進めている。 18日には5千トン級の客船が停泊できる大型埠頭(ふとう)が完成。「住民」の身分証発行や国家図書館の分室設置など、たて続けに主権をアピールする行動をとっている。 埠頭(ふとう)が完成したのは、同諸島最大の島、永興島。中国メディアによると、「南シナ海で最初の大型民間総合埠頭」として、計9カ所の船着き場が設けられるという。 中国メディア各社が現地入りし、爆竹を鳴らして完成を祝う場面や大型船からトラックが続々と上陸する様子などを放送した。 中国政府は昨年6月、ベトナムやフィリピンなどと領有権を争う西沙、南沙、中沙の3諸島を「三沙市」に格上げすることを承認。 その後、中国中央軍事委員会が3諸島を統治するため「軍事区」を設置することなどを決めたことから、ベト
ベトナムの国名はベトナム社会主義共和国であるが、その国名から「社会主義」が消え、ベトナム民主共和国となるかもしれない。 この国名は、1945年、ホー・チ・ミン主席が独立宣言をした際のものであり、ベトナム戦争後の1976年、ベトナムが統一されるまでは北ベトナムの国名であった。 これまでにも国名変更の話題は上っていたが、「社会主義」を外した「ベトナム共和国」は旧南ベトナムの国名であり、「共和」を外した「ベトナム国」はフランスが樹立した国名となってしまうという笑い話も囁かれた。今回の国名変更は、憲法改正議論の中から生じたものである。 憲法改正への道程
【シンガポール=青木伸行】南シナ海の領有権を中国と争うベトナムの政府筋は28日までに、尖閣諸島(沖縄県石垣市)を脅かす中国に対処する日本と連携、協力を強化する意向を示した。両政府は5月に首都ハノイで、海洋安全保障協議を開催する予定で、ベトナムへの巡視船供与についても話し合われる。一方、フィリピンは、北部ルソン島沖・スカボロー礁に中国艦船が居座り続けて1年以上が経過し、実効支配への非難と危機感を強めている。 ベトナム政府筋は「日本はベトナムを、利害を共有する戦略的パートナーとみており、日本に対するベトナムの認識も同じだ」と指摘。中国の動向と対処に関する情報、分析の共有などや、巡視船の供与に強い期待感を示した。 日本とフィリピンとの間ではすでに、2月にマニラで外務、国防・防衛、海上保安庁・沿岸警備隊の当局者による2回目の「海洋協議」が開かれている。中国への対処、日本による巡視船10隻の供与など
ベトナムと中国が領有権を争っている南シナ海の西沙諸島の周辺で、今月20日、ベトナムの漁船が中国船から発砲を受けていたことが分かり、ベトナム外務省は中国政府に厳重に抗議するとともに、漁船に乗っていた漁業者たちへの賠償を求めました。 ベトナムの国営新聞などが26日に伝えたところによりますと、今月20日、ベトナムと中国が領有権を争う南シナ海の西沙諸島の周辺で、ベトナム人9人が乗った漁船が、中国船に20メートルの距離まで接近されたあと、5発の発砲を受けたということです。 発砲によって、漁船の上では一時火災が起きましたが、乗っていた9人にけがはなかったということです。 今回の発砲については、中国メディアも、ベトナム国内の報道を引用する形で伝えており、中国海軍の艦船がベトナムの漁船を30分近く追尾したあと、警告射撃や信号弾の発射を行ったところ、漁船から出火したとしています。 これについてベトナム外務省
【シンガポール=青木伸行】ベトナム政府は25日、南シナ海のパラセル(中国名・西沙)諸島周辺海域で、中国海軍の艦船がベトナム漁船1隻に発砲し、中国側に強く抗議したことを明らかにした。 ベトナム外務省によると、事件があったのは20日。中国海軍艦船は、漁船を約30分間にわたり追跡した後、警告なしに発砲した。 漁船は積んであった4つのガソリンタンクとともに炎上した。乗組員にけがはなかった。 今月に入りベトナム漁船が中国艦船に追跡されたケースは4件にのぼっているが、発砲を受けたのは今回が初めて。 ベトナム政府はこの事態を重く受け止め、在ベトナム中国大使館を通じ、中国政府に「非常に深刻な事案であり、ベトナムのパラセル諸島の領有権主張と、漁民の生命を脅かすものだ」と強く抗議した。 中国海軍の南海艦隊は南シナ海で遠洋訓練を行っており、23日からスプラトリー(中国名・南沙)諸島で監視活動を開始するなど動きを
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