日本製薬工業協会(製薬協)は21日の総会で、製薬企業から医師らへの原稿料や講師謝礼などの情報公開を当初予定から1年延期することを決めた。2014年度からの開始をめざす。製薬協は11年に透明性の指針を作り、13年度からの情報公開を目指したが、医師側が拙速だと見直しを求めていた。 指針では、原稿料や講師謝礼は「○○大学○○科○○教授○○件○○円」などと個人名まで示して公表する。12年度提供分の金額を13年度に公開することを目指し、個々の医師らの同意を求めてきた。 これに対し、日本医師会などは、個人名と金額を公開すれば「医師と企業の関係について、社会から疑惑を招き、いわれなき中傷を受けるおそれがある」として、製薬協に公開時期の変更を求めていた。 関連記事生活習慣病の薬、市販に 初認可、医師会は反発(12/28)医師へ資金提供、情報公開を延期 製薬協会、反発受け(3/23)