不妊治療の治療費の助成制度について厚生労働省は、今月初め専門家による検討会で年齢制限を設けるべきかどうか議論を始めました。 どうして年齢制限を設けようという議論が始まったのか、不妊治療を巡っていま、どのような問題が背景にあるのか、不妊治療の取材を続けている首都圏放送センターの村上玄記者と社会部の牧本真由美記者が解説します。 助成制度とは 日本は、6組に1組の夫婦が不妊に悩んでいるとされています。 不妊治療のうち、妻の卵子を取り出し夫の精子と受精させてから子宮に戻す体外受精の件数は、3年前に24万件を超え世界最多に上っています。 日本では不妊治療に医療保険は適用されていません。 1回の体外受精には30万円から50万円かかり、高額です。 国と都道府県などは患者の負担を軽減するため治療費の助成制度を設けていて、1回当たり最大15万円を助成しています。 回数には制限があり、最初の年は3