中東ペルシャ湾沿岸のバーレーン、クウェート、カタールの3国とアフリカ北東部のジブチを歴訪した安倍晋三首相が、「海賊対処」を理由にジブチに駐留している自衛隊基地を訪問しました。海外に派兵された自衛隊の基地を日本の首相が視察するのは初めてです。 政府は2009年以来、ソマリア沖で多発する海賊に対処するとして、対潜哨戒機P3C2機と護衛艦2隻など陸海空3自衛隊の部隊を派遣しています。安倍首相が自衛隊基地を初めて視察したのは、自衛隊の海外派兵を恒久化・拡大し、日本の軍事的役割を誇示するのが狙いです。 海外唯一の自衛隊基地 ジブチの自衛隊基地は、自衛隊が海外に置いている唯一の基地です。安倍首相は基地を視察し、自衛隊員に「わが国が果たすべき重要な役割を担っていただきたい」と強調したと伝えられます。 ソマリア沖での自衛隊の活動は、海賊行為に対処する「海上警備活動」として始まり、その後新しい「海賊対処」法