7月にはいって間もなく、神戸市をはじめとするいくつかの自治体が、新型コロナウイルスのワクチン接種予約を取り消す方向で検討しているというニュースが届いた。 私は、頻々と伝えられて来る似たような記事の見出しを眺めながら、しばらくの間、起こっていることの意味を理解できずにいた。 予約をめぐって事務の混乱が生じているのか、それとも、各自治体が、ワクチンの打ち手に当たる医療従事者を確保できなくなってきているということなのか、あるいは、もっと根本的な次元で現場が混乱しているのか、あれこれ考えてはみるものの、真相はわからない。 と、7月6日に配信されてきたニュースで、謎が解けた。 河野太郎行政改革担当大臣が、新型コロナウイルスのモデルナ社製ワクチンについて、日本への6月末まで(第2四半期)の供給量が当初計画の4000万回分から1370万回分へ約6割減っていたことを明らかにしたのである。 なるほど。要はタ