副鼻腔は、鼻腔(鼻の中の空間)の周囲に点在する空洞です。一つの大きな空洞ではなく、左右に4つずつ、合計8つあり、鼻腔と孔でつながっています。 副鼻腔が存在する理由については、頭の重さを少しでも軽くするため、声を反響させるためなど、いろいろな説がありますが、はっきりとはわかっていません。 「慢性副鼻腔炎」はどのように発症するのか 副鼻腔に炎症が起きた状態を「副鼻腔炎」といい、炎症が3か月以上続くと「慢性副鼻腔炎」と診断されます。別名「蓄膿症」とも呼ばれています。 慢性副鼻腔炎の約9割は、ウイルスや細菌に感染することが原因となって起こります。このタイプの慢性副鼻腔炎を「慢性化のう性副鼻腔炎」といいます。 特に多いのが、かぜやインフルエンザなどの感染症をきっかけに発症するケースです。鼻の中に侵入したウイルスや細菌などによって副鼻腔の粘膜が腫れて、鼻腔と副鼻腔をつないでいる孔が塞がってしまうことが