親交のあった松任谷由実さんにも取材をお願いしたところ、コメントを編集部にお寄せくださいました。紙幅の都合で誌面では一部のみ掲載しておりますが、ここに全文を公開します。 ◆◆◆ 伊集院 静 様 心よりご冥福をお祈りいたします。 訃報を知り、やはり伊集院さんはTVニュースになるほどのスター作家なのだものねと思ったら、いっしょに仕事をした遠い昔が、ひたむき過ぎて懐かしく、誇らしく、どうしようもなく悲しくなりました。 出会いは、私の初リゾートコンサートの打ち上げ。知り合いのGデザイナーたちと葉山に来てくれたときだと思います。それからしばらくして我家に遊びに来て、演出にダメ出しするものだから、松任谷正隆が「だったら、伊集院さんやってくださいよ!」と頼んだのが、“伊集院演出”の始まりでした。 有名な本物の象も、クレーン式の龍も、伊集院さんのアイディアです。 CFディレクターとしての発想だったのでし