タサン志麻(タサン・しま) 日本の調理師学校と同校のフランス校を卒業後、現地のミシュラン3つ星店での研修を経て都内フランス料理店で15年間働く。2015年フリーランスの「家政婦」として独立。確かな技術と柔軟な発想で作る料理が評判を呼び、「伝説の家政婦」に。フランス人の夫、2人の息子、2匹の猫と賑やかに暮らす。 真っ赤なトマトを冷たいスープに 文・タサン志麻 暑い夏は、食欲が出ないときや、キッチンに立って火を使うのさえ嫌なときがあります。そんなときは冷たいスープがいちばん。 冷たいスープといっても、じゃがいもとねぎで作ったヴィシソワーズスープや、かぼちゃのポタージュなどさまざまです。 中でも火を使わず、ミキサーにかけるだけの簡単なガスパチョをご紹介します。 ガスパチョはスペインやポルトガルの料理として知られていますが、フランスでも夏場はよく食べます。 本場の作り方や一般的な作り方では、パンを