量子消しゴムの意味 遅延選択量子消しゴム実験というのは1982年に提案されていた実験であり,1999年に次の論文で結果が報告されている. Kim, Yoon-Ho; R. Yu; S.P. Kulik; Y.H. Shih; Marlan O. Scully (2000). "A Delayed Choice Quantum Eraser". Physical Review Letters. 84: 1-5. arXiv:quant-ph/9903047 1999年3月にネット上のarXivに投稿され,2000年に正式な論文として出版されたということである. 「量子消しゴム」という言葉が専門用語っぽくないのだが,これは quantum eraser の直訳である.本来は「量子消去を試みる実験装置」といった意味合いであろうが,誤訳とも言えない.消しゴムや黒板消しをイメージさせる軽い言葉遊びも