近年はニュースなどで、「気候変動」という言葉に触れる機会が増えています。気候変動とは、一般的に気温などの気象の変化を指しますが、「気象変動」とはいいませんね。 「気象」と「気候」。よく似た言葉ですが、実は意味するところは異なります。 今回は「気象」と「気候」について、ウェザーニュースLiVE「地球天気予報」の解説を務める、ウェザーニュース予報センターの森田清輝(以下、モリタ)と一緒に考えてみました。 天気予報の世界では情報を正しく伝えるために、言葉のセレクトに一定のガイドラインがあるのをご存知でしょうか。 「曖昧性を可能な限り排除する目的のガイドラインで、例えば〈雨模様〉があります。広く使われる言葉ですが、天気予報にはあまり出番がありません。 この言葉の正しい意味は〈曇り空で雨になるかもしれない天気〉、つまり〈雨が降りそうな様子〉です。しかし、文化庁が行っている〈国語に関する世論調査〉の結