フロリダ州マイアミ(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は30日、地球に期間中だった2003年2月1日に空中分解し、搭乗飛行士7人が死亡したスペースシャトル「コロンビア」の、最後の様子を詳しく調べた報告書を発表した。飛行士らは爆発前の約40秒間、シャトルを制御できなくなった事態を認識しており、ヘルメットや宇宙服に欠陥があったことから、「死の恐怖」を味わったとしている。 報告書は遺族の希望で、クリスマスから年始までの休暇中に公表された。400ページにも上る膨大な報告書のため、遺族らは休暇の時間を使ってじっくりと読みこみ、家族と話し合いたいとしている。 スペースシャトルの中でも最も古い機体だった「コロンビア」は、16日間の飛行を終えて着陸を目前に控えた米テキサス州上空で空中分解、搭乗飛行士全員が死亡した。事故原因は、シャトル打ち上げ時に外部燃料タンク断熱材の破片が翼にぶつかり、この衝撃で機体に亀