3月26日に公開された映画『ノマドランド』は、キャンピングカーで各地を転々としながら生活する現代のノマド(流浪の民)を描いた作品だ。 【こちらも】【映画で学ぶ英語】『トムとジェリー』(2021年):「部屋の中の象」の意味は? 2020年ベネチア国際映画祭の金獅子賞を皮切りに世界の映画賞を総なめにして、アカデミー賞でも作品賞を含む6部門にノミネートされている。 今回はこの映画『ノマドランド』から、down the roadという慣用句の用法を学習しつつ、自由を愛するアメリカ人の心情に触れてみたい。 ■映画『ノマドランド』とは 2011年、リーマンショックの建設不況による需要減を受けて、石膏ボードなどを製造するUSジプサムはネバダ州エンパイアにあった工場と社宅を閉鎖。夫が他界した後も同地で働いて暮らしていたファーン(フランシス・マクドーマンド)は、仕事と家を同時に失うことになった。 自由と独立