『日本共産党の研究』(にほんきょうさんとうのけんきゅう)は、著述家立花隆が、戦前の日本共産党の歴史について叙述した書籍。日本共産党が強硬に反論・批判したのを始め、国会審議でも採り上げられるなど、さまざまな反響をもたらした。 内容[編集] 戦前の日本共産党についての通史。コミンテルンによる支配、資金の出所、組織、特高警察やスパイとの闘い、相次ぐ転向者など、成立のいきさつから戦時下の強大な国家権力による弾圧で党が崩壊するまでの歴史を実証的に追い、理論や主張としてではなく人と事件を中心として書かれた。克明な取材による新事実や、当時の関係者の証言を多数記録した。 日本共産党史上最大のスパイといわれる「スパイM」=飯塚盈延をめぐる長期間の論争(大塚有章、埴谷雄高、松本清張などによる)に決着をつけた。 経緯[編集] 1975年(昭和50年)12月発売の総合雑誌『文藝春秋』(1976年(昭和51年)1月