カナダ・サスカトゥーン市(サスカチュワン州)にあるシャーブルック・コミュニティセンターでは、介護施設の入居者ハーブ(69歳)が小学6年生の生徒たちからファンキーなTシャツを贈られ、大いに盛り上がっている。ハーブと子どもたちは時間をかけて、関係を築いてきた。 生徒たちから誕生日プレゼントをもらった介護施設の入居者ハーブ。(著者提供) カナダでは2010年より、老若間で広がるギャップを縮めることを目的に、6月1日を「世代間交流の日」としている。高齢者と若者では、倫理的価値観、政治的見解から音楽の趣味まで、さまざまな点で大きな違いがあることは、だれもが感ずるところだろう。「世代間交流の日」には、そんな両世代が交流することで、お互いがどんなことを学び、何を得られるかを再確認しようとのねらいがある。サイモンフレーザー大学社会心理学の博士課程の学生ジェイソン・プルーらが『The Conversatio