岐阜県の南東に位置する多治見市は人口10万人。美濃焼の産地として知られるほか、名古屋から快速電車で約35分の距離にあることから名古屋のベッドタウンとしても栄える。 一時期「日本一暑い街」として話題を集めた。2007年8月16日に最高気温が40.9度に達し、それまで国内最高だった1933年7月25日に山形市で記録した40.8度を74年ぶりに更新した。その後は最高気温が41度を上回る都市が続出して、日本一の座は奪われたものの、だからといって多治見の気温が下がったわけではない。多治見は今も変わらず「暑い街」のままだ。 そんな多治見の街が、別の意味で「熱く」なりそうだ。JR東海が品川と名古屋を結ぶ各所で進めているリニア中央新幹線のトンネル建設工事。その1つがいよいよ多治見市内でも始まる。 祭壇の奥にトンネルが 2022年7月28日、快晴。この日も朝から気温がぐんぐん上昇する中、国道248号沿いにあ