ペットの一番人気は犬だ。約18%の世帯で飼われている。猫はせいぜい10%である。 当然、犬の本は多い。しかし、本書は一味ちがう。飼い主やブリーダーにありがちな経験則や主観論ではなく、最新の科学的知見から丁寧に犬の実態に迫る。正確で緻密な描写で綴(つづ)られる350頁(ページ)は、三つのパートからなる。 はじめは犬の過去。進化の歴史が詳解される。犬がオオカミから生まれたことは間違いない。化石や遺伝子や考古学的証拠によれば、約2万年前に犬が誕生し、数千年後にはもう人と暮らし始めている。人との付き合いは豚や馬よりも長いのだ。当初はもっぱら労働補助として、近年は愛玩対象としての役割が主だ。 つづいては犬の現在。犬の科学研究が本格化したのはここ10年ほど。それだけにいまだに犬への誤解は多い。「犬は家族内に序列を作る」「犬は色が見えていない」などという民間伝承が容赦なく解体される。 とくに犬の柔軟性に
動物が幸せを感じるとき 新しい動物行動学でわかるアニマル・マインド 作者: テンプル・グランディン,キャサリン・ジョンソン,中尾ゆかり出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2011/12/21メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 40回この商品を含むブログを見る図書館の新着本の中から書名に惹かれて読んでみました。原著者のwikipedia:テンプル・グランディンさんは、自閉症の動物学者だそうですが、本書では特に障害の話は出てきません。原題の副題"Createing The Best Life for Animals"が内容を一番うまく言い表してるかな?*1 今は読み終えたところだから、後半の家畜の幸せに関する記述が印象に残ってる*2けど、前半部分では犬・猫の幸せについても詳しく記述されていたので、ペットを飼っている人にも大いに役に立つ内容でしょう。犬は人間に仕え、人間は猫に仕えるそ
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