高梨紗羅選手の失格をはじめ、ジャンプ上位常連国の女子選手5名の失格に疑問視の声があがっている。失格を受けた選手らは口を揃えて「これまでの検査方法とは違う」と抗議。その判定方法に疑惑の波紋が広がっているが、一体、なぜこんな悲劇が起こってしまったのか…? その真相を明かす。 前編記事『高梨沙羅はこうしてハメられた…疑惑の「スーツの規定違反」の真相』 勝ってないのに金メダル 抜き打ちで行われる飛躍後の検査も問題視されている。無作為に選手が選ばれるのだが、今回は世界ランキングで2〜5位の強豪国の選手だけが軒並み検査を受けた。 競技後の検査や審判員による採点には、個人に裁量が委ねられているという構造的な問題がある。スポーツコンサルタントで元JOC(日本オリンピック委員会)職員の春日良一氏はこう語る。 「実際、ソウル五輪のボクシングでは5人の審判員のうち3人が買収されたことが判明して大問題となりました