女王アリは驚くべきことに、オスから受け取った精子を10年以上もの長期にわたり、体内で生きたまま保存することができます。 そのメカニズムは長らく不明でしたが、甲南大学の研究チームは今回、その謎の一端の解明に成功したと発表しました。 報告によると、女王アリの精子を入れている袋の内部がほぼ無酸素状態にあることが判明。 実験の結果、無酸素状態は有酸素状態よりも精子の生存率を高く維持できることが分かったのです。 この知見は不妊治療への応用が期待できるといいます。 研究の詳細は、2023年3月1日付で科学雑誌『Scientific Reports』に掲載されました。