食品から家畜用の飼料にまで、幅広く使われるトウモロコシ。 その価格がおよそ10年ぶりともいえる高値の水準まで上昇しています。 櫻井解説委員です。 A はい、世界有数の生産国ウクライナからの輸出が滞っているのが最大の要因なのですが、そのほかにも、懸念材料があるんです。 一つは、中国です。中国は世界第2位のトウモロコシ生産国ですが、コロナの感染再拡大でヒトやモノの行き来が制限され、春の作付けが遅れて生産に影響が出るおそれも、指摘されています。こうした不安もあって、中国がアメリカから、トウモロコシを大量に買い付ける動きも出ています。 ところが今度はそのアメリカでも、天候不順が心配されているほか、農家がとうもろこしの作付けを減らす計画をたてていて、ますますとうもろこしが足りなくなるのでは?という声もあるんです。 Q トウモロコシの需要が高まりそうなのに、なぜ生産を減らすんですか? A トウモロコシ