HOME > Q&A > 「アイヌ文化情報発信!コラム」より > 【第5回】 先祖に対する考えかた ~アイヌの伝統的な信仰 その1~ このコラムが届くのは、 ちょうどお盆が終わった頃(2012年8月17日付の記事)ですが、 ふるさとに帰省して、先祖のお墓をお参りしてきた、 という方もいるのではないでしょうか。 お盆の時期には、各地で先祖の霊を祀るさまざまな行事が行われます。 そこで今回は、アイヌの伝統的な信仰について、 先祖に対する考え方を中心にご紹介します。 アイヌの伝統的な信仰では、人間が亡くなった後は「死後の世界」に行く、 と考えられています。 そこでは、亡くなった人たちが生前と同じように村を作って、 生活しているとも言われています。 アイヌの葬儀では、亡くなった人が死後の世界の暮らしで使うため、 生活道具や装身具などを亡骸(なきがら)と一緒に埋葬したり、 家や家具、衣服などを燃