記念写真の撮影後、米国のバイデン大統領(左)、韓国の尹錫悦大統領(右)と話す岸田文雄首相=広島市南区で2023年5月21日午後1時44分(代表撮影) 外交の舞台で近年、「ミニラテラル」と呼ばれる協力枠組みが注目を集めている。複雑化する国際情勢の下で戦略的に外交を進めていくのに有効な手法で、日本も取り入れている。外交の最新トレンドの背景を探った。【川口峻】 岸田文雄首相は6日、訪問先のインドネシアで米国のハリス副大統領、フィリピンのマルコス大統領と短時間懇談。日米比の首脳級が協議するのは初めてで、今後も3カ国の連携をさまざまな形で強化していく方針を確認した。8月にはバイデン米大統領、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領とワシントン郊外で会談し、首脳や閣僚らによる会談の定例化などで合意した。 ミニラテラルとは、こうした少数国で構成する協力枠組みを指す。日米とオーストラリア(豪州)、インドの協