生産物は皇族方の口に入るのはもちろんのこと、宮中晩餐会や園遊会など、内外賓客の接遇行事に用いられる。5月11日に、赤坂御苑(東京・港区)で5年ぶりに開催される両陛下主催の園遊会では、まだコロナ禍の影響が色濃く残ることから食事の提供は見送られた。しかし今後、社会が平時を取り戻すにつれ、令和皇室における御料牧場の存在感は増していくだろう。 だが、高いクオリティーを求められる半面、御料牧場では耳を疑うような実態が広がっているという。御料牧場に詳しい宮内庁関係者が語る。 「御料牧場の職員が、牧場でとれた卵や野菜、牛乳を公然と持ち帰っていたのです。食材は新聞紙に包まれ、職員の名前が書かれていました。そこには、次長などの幹部クラスはおろか、牧場長の名前まであり、“おこぼれに預かる”のが常態化していました。 彼らは“お金を払ってますから”と嘯いていましたが、宮内庁庁舎の食堂で販売されている牛乳などを除い
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