沢山美果子「性からよむ江戸時代」岩波新書 馬部隆弘「椿井文書」中公新書 (奨励賞)高木まどか「近世の遊廓と客」吉川弘文館(高ははしご高) (短篇小説賞)岡崎祥久「キャッシュとディッシュ」『文學界』2020年8月
沢山美果子「性からよむ江戸時代」岩波新書 馬部隆弘「椿井文書」中公新書 (奨励賞)高木まどか「近世の遊廓と客」吉川弘文館(高ははしご高) (短篇小説賞)岡崎祥久「キャッシュとディッシュ」『文學界』2020年8月
前川直哉の『男の絆』について私が書いた一点のアマゾンレビューが時おり話題になるので、いちおう説明しておく。 上野千鶴子の『女ぎらい ニッポンのミソジニー』もそうだが、なるほど、こういうことは一般にはまだ知られていなかったのかと思ったもので、こうした話は、学者(文学研究者、社会学者)の間では、1990年代にさんざん議論されていたことで、上野著にも前川著にも、私を含めそれらの人は、別に新しいものは何も見出さなかったであろう。 特にいずれも、物故したイヴ・コゾフスキー・セジウィックが『男同士の絆』の序文で言ったことをそのまま信奉している。なおセジウィックのこの本が、邦訳される前、おそらく日本で一番早く紹介したのが、私の『夏目漱石を江戸から読む』(1995)なのだが、まあそれはいい。 セジウィックはその序文で、ホモソーシャルという概念を打ち出している。ただこの概念をセジウィックが作ったというわけで
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