AI搭載のセックス・ロボット、乱暴なパートナーを無視できるようになる2018.06.30 22:001,180,221 中川真知子 サマンサと呼ばれるダッチワイフをご存知でしょうか。AIが搭載されており、性的な誘いの言葉に反応するので、「恋に落ちる感覚」を楽しめるロボットです。 恋人感覚を楽しむロボットなので、性行為はしても暴行されることを良しとしません。そこで、サマンサの創設者であるセルジ・サントス博士は、パートナーが過度に攻撃的だったり不適切に扱っていると判断した場合にはロボットが反応しなくなる新機能を導入したと発表しました。 Video: Synthea Amatus/YouTubeDaily Mailによると、「ダミーモード」と呼ばれるこのアップグレードは、サントス博士の妻から要望されて開発されたもの。相手がサマンサを侮辱したり暴力的に触っていると判断すると、腕、腰、ひょうじょうと
動画の舞台は、米カリフォルニア州南部サンマルコスにあるアビス・クリエーションズという社員16人ほどの小さな会社(以下、アビス社と略)です。 「リアルドール」というブランド名で20年ほど前からラブドール(セックスを目的とした等身大の人形)を作り続けてきたのですが、最近では人形の頭部をロボット化し、AI(人工知能)で動かし、会話させようというプロジェクトに取り組んでいる……。そんな内容です。 あれから3年がたった今、どうなっているのか。朝日新聞GLOBEの「テクノロジーの世紀」の取材チームに参加して取材を始めました。 アビス社のアポ取りは難航し、9月20日に取材をセットしてもらうまで2カ月近くかかりました。後から聞いてみると、取材申し込みが殺到して、さばくのに苦労しているとのことでした。 「それほど、リアルドールがロボットをつくるってのは人々を魅了する話題ってことだな」 ド派手なTシャツを着た
【関連記事】ラブドールの最高峰が挑む「不気味の谷」 ■「家族」の紹介 ブログから取材を申し込むとすぐに返事が来ました。「たくさん取材を受けてきたけど、日本のメディアからは初めて。もちろん歓迎するよ」と、うれしい内容です。 9月16日、成田からの直行便でデトロイト空港に飛び、ライドシェアの車を利用して北上すること40分ほど。2階建てのアパートの一室で、デイブキャットさん(45)は、所有する4体のドールを居間に並べて、待っていてくれました。 一緒に暮らすドールたちを居間に集合させてくれた=浜田陽太郎撮影 まずは、「奥さん」のシドレ。愛称はShi-chan(シーちゃん)です。友人に紹介されたアビス社のウェブサイトで出会って一目ぼれ、1年半かけて6000ドル(約70万円)をため2000年に一緒になりました。「お金をためるのに、時給の良い仕事を探して転職したんだ」。18年一緒に暮らす間に、「日本人の
あの人気シリーズが本になった! 「冷やすメカニズム」を根底から覆す冷蔵庫、意外な魚のおかげで完成した高温でも触れるレンガなど、なぜできたの? どうやって働くの? と、思わず頭をかしげてしまうようなびっくり発明の数々をご紹介してきた、本サイト人気連載「さがせ、おもしろ研究! ブルーバックス探検隊が行く」。 なんと、1世紀半近くにもわたって日本の産業を支えてきた「産業技術総合研究所」の全面協力のもと、この度、『あっぱれ! 日本の新発明 世界を変えるイノベーション』として刊行されました! それを記念して、厳選おもしろ発明をご紹介します。 大工さんは、なんと、ロボット! 今回は、人型“ガテン系”ロボットの登場です。 なぜ「ヒト型」でなければならないのか? 「ヒト型ロボットが大工仕事をしている!」 YouTubeに公開されたある動画が、国内外の注目を集めていた。人間の形をしたヒューマノイドが、作業台
製品・サービスのご紹介 介護・福祉・医療のヘルスケア全般に関わるシステムメーカーとして、誰もがすこやかに暮らせる社会の実現のためのトータルソリューションを提供してまいります。
ロボットが人型である必要性とは――人間にとって最適なロボットデザインを考える:ロボットデザイナー園山隆輔氏が語る(1/2 ページ) 情報処理推進機構(IPA)は2013年11月13日、産学連携を推進するアキバテクノクラブとともに、「未踏交流会」の拡大版「ロボット特集 ~ロボットデザイン~」を開催。本稿では、T-D-F代表の園山隆輔氏の講演「ヒト型×ロボット×デザイン」の内容を紹介する。 「ロボット」と聞くと多くの方が、人型のヒューマノイドロボットを想像するのではないだろうか。筆者もその1人だ。これは、おそらく漫画やTVアニメ、SF映画の世界で描かれてきた“人のカタチ”をしたロボットの印象が強いためだろう。 だが、そもそもロボットが人型である意味、必要性はどこにあるのか。 “robot”の語源とされる『robota(強制労働)』の意味が指し示す通り、“人間の代わり”にツライ作業を行う存在とい
ロボットとはいったい何でしょうか? 鉄腕アトムのようなアニメや、ソフトバンクの「Pepper(ペッパー)」のような人型ロボット、工場で稼働するロボットアームなど、思い浮かべるものは人それぞれだと思います。 多少硬い表現にはなりますが、まずは定義を確認してみましょう。「2.産業用ロボットの種類」以降だけを読んでも産業用ロボットのイメージはつかめますので、定義について興味のない方は読み飛ばしていただいても構いません。 経済産業省ではロボットを「センサー、知能・制御系、駆動系の3つの要素技術を有する、知能化した機械システム」と定義しています。 日本工業規格(JIS)では「二つ以上の軸についてプログラミングによって動作し、ある程度の自律性をもち、環境内で動作して所期の作業を実行する運動機構」と定めています。 また、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が2014年にまとめた「ロボット白書」
神奈川県警横須賀署は6日、ソフトバンクが開発した人型ロボットPepper(ペッパー)を蹴って破損させたとして、器物損壊容疑で自称同県横須賀市公郷町2、無職、石川基一容疑者(60)を現行犯逮捕した。逮捕容疑は6日午前11時20分ごろ、同市大滝町の「ソフトバンク横須賀」で、店内に置いてあったペッパーを足で蹴るなどして破損さ
Recommendations Concerning Social Robots ⓒ The Danish Council of Ethics ソーシャルロボットに関する勧告 デンマーク国家生命倫理委員会 訳:山内 繁 (2016年3月) 目次 ソーシャルロボットと倫理 かかわり合いの機器としてのソーシャルロボット 介護におけるかかわり合い 見せかけの倫理 学習するロボットが自己決定能力をもつとき デンマーク国家生命倫理委員会のソーシャルロボットに関する勧告 1.介護と治療のためのソーシャルロボットと福祉機具 2.製造物責任とソーシャルロボット 3.ソーシャルロボットが内に心をもつふりをするとき 4.ソーシャルロボット、監視、プライバシー ソーシャルロボットと倫理 Social robots and ethics ロボット技術は、自動車、携帯電話、冷蔵庫などの生産のための、明確に定められた
ルンバの動きは“ランダム”か?――実は“臨機応変”タイプだった:滝田勝紀の「白物家電スゴイ技術」(1/3 ページ) ランダムタイプか、マッピングタイプか――最近、ロボット掃除機の動きを2つに分類する風潮もあるが、実はルンバはどちらにも該当しない。危険を素早く回避し、あくまでも掃除という目的を遂行するルンバの人工知能について、国内総代理店の技術担当者に話を聞いた。 ランダムタイプか、マッピングタイプか――最近、ロボット掃除機をその動きから2種類に分類する風潮があり、ルンバはランダムタイプの代表格のように扱われることも多い。しかし実際はかなり違う。ルンバはランダムタイプでもマッピングタイプでもなく、しいていえば“臨機応変”タイプ。その理由について、ルンバの日本総代理店セールス・オンデマンドのテクニカルサポート部、曽根泰氏に詳しく教えてもらった。 まずはこの映像を見てもらいたい。これはルンバの高
2016年5月、欧州議会法務委員会のマディ・デルボー議員が、議会に提出した報告書でロボットに課税すべきとの考えを示した。同議員は報告書でロボット普及によって不平等が拡大する懸念を強調し、「企業にはロボット工学とAI(人工知能)が業績にどの程度貢献しているかを報告させ、課税につなげる必要がある」と提案した。 この提案への反応は、ビル・ゲイツ氏が支持したことを除けば、ほとんどの人が否定的だった。だがデルボー議員の主張を無視することはできない。実際にロボットが社会のさまざまな場面で普及し始めているからである。 ロボットによって失職する人も出てくる この1年間にも、部屋のどこでも声でAIの補助を受けられるアプリ「グーグルホーム」や、同じく音声アシスタントを使えるマイク・スピーカー・デバイス「アマゾン・エコー・ドット」など、家事をサポートしてくれる機器が誕生している。 シンガポールではデルファイとヌ
東京大学大学院情報理工学系研究科の竹内昌治教授、河井理雄大学院生(研究当時:修士学生)を中心とした研究グループは、人の皮膚細胞から作製される「培養皮膚(注 1)」を利用し、細胞由来の生きた皮膚を持つ指型のロボットを開発しました。 ヒューマノイドなどのロボットは従来シリコンゴムで被覆されることで人間らしく柔らかい皮膚を備えてきました。しかしロボットが従来人間の行っていた仕事を代替していく中、 シリコンゴムには自己修復やセンシング、廃熱(発汗)など人間らしい能力を備えていないという課題が残っています。 本研究では人の皮膚細胞を体外で培養することで作製される「培養皮膚」をロボットの被覆素材として活用することで、修復能力など人間らしい機能を備えた肌を持つ指型のバイオハイブリッドロボット(注 2)を作製することに世界で初めて成功しました。 本研究で開発された培養皮膚付きロボットの作製に関わる要素技術
生体と機械の融合。とてもSF的なテーマに思えますが、竹内昌治・東京大学教授の研究室ではこれまでもこのテーマに関する様々な研究成果を発表してきています。中でも、今回の「皮膚のある指型ロボット」はインパクトが大きく、国内外のニュースで取り上げられました。 なぜ皮膚をつけるのか。なぜ指なのか。…というモチベーションのところからお話しいただいているので、ニュース記事でご覧になった方にもぜひご一読頂けたらと思います。後半では、研究成果を社会に伝える意義や、「科学は誰のものなのか」についての深いお話も。 「Think Hybrid」をスローガンに掲げる竹内研。このハイブリッドには「人」「分野」「材料」「技術」など色々な意味が込められており、メンバーも、化学、生物学、情報学、物理学、分子生物学、経営、アートなど、多種多様なバックグラウンドを持つ人々が集っているそうです。 「異なる文化を融合したときに、そ
シニア向けコミュニケーショントイ開発を行うデジレクトは、「あなたのパートナーシリーズ」より、見た目、動き、鳴き声が本物の猫にそっくりな、愛らしい猫型ペットロボット「しっぽふりふり あまえんぼうねこちゃん」を、2020年2月22日(土)から全国の百貨店、玩具専門店、カタログ通販、インターネット通販、介護通販等で販売開始することを発表した。 「あまえんぼうねこちゃん」は、本物みたいな「尻尾」の動きと「鳴き声」で感情表現が豊かな、愛らしい猫型ペットロボット。ふわふわな抱き心地で本物の猫の鳴き声も多数収録。鳴き声・尻尾の動き・感情表現は全100通り以上。 お名前登録機能で名付け親になることができ、登録した名前を呼ぶと、音声認識して、尻尾をふったり、その日の気分で返事をしてくれたりする。 また、たくさんなでてあげることで5つのセンサーが反応し鳴き声や尻尾の動きが変化。たくさんなでることで、仲良くなり
変なホテルの「変」は、変わり続けるという意思表示。 お客様のニーズにきめ細かく応えていくには、地域特性やその時々の世の中のトレンドを敏感に捉えて変化を続けることが不可欠だと考えたのです。 フロントでの受付業務をはじめ、館内の至るところでロボットが活躍し、先端テクノロジーを積極的に導入したスタイルが今や代名詞となっていますが、いずれも単に注目を集めるために生み出された仕掛けではなく、原点にあるのは「どうすればもっと快適に過ごしていただけるか」という想い。 10年後、20年後、一歩上の安らぎ、居心地の良さを求めて、そのあり方はより大きく変貌を遂げているかもしれません。 さらなる快適空間の実現を目指す変なホテルでは、これからも既成概念や決まりきった型にとらわれず、「変」を追求し続けることを約束します。
ロボットに倫理を教える モラル・マシーン ウェンデル・ウォラック、コリン・アレン、岡本 慎平、久木田 水生 名古屋大学出版会 六歳の娘が先日、保育園の同級生のお母さんに年齢を尋ねたらしい。悪びれもせず本人がその話をするので「大人に年を訊いたらダメ」と叱ったが、頭ごなしに否定するのもよくないと思い直し、「たくさんお話をして仲良くなった相手になら訊いてもいいよ」と付け足した。しかし娘は「○ちゃんのママとはたくさんお話したよ。なんで訊いちゃいけないの?」と反論してきた。「話すと言っても、どんな話をするかとか、年を訊くタイミングも大事なんだよ」と答えたものの、娘は不服そうだった。親の目を離れ、独自の人間関係をこれから広げていくはずの娘には、なるべく人を不快にするかもしれない言動をしてもらいたくない。しかしこの種のタブーを幼児に教えるのはとても難しい。 自律性が高まると、注意すべき事柄が増えるのはロ
著者紹介 ウェンデル・ウォラック (Wendell Wallach) イェール大学生命倫理学学際センターの「テクノロジーと倫理」部会の部会長(2018年10月現在)。専門はテクノロジーの倫理。おもな業績に、先端テクノロジーに関する倫理問題を包括的に扱ったA Dangerous Master: How to Keep Technology from Slipping Beyond Our Control, Basic Books, 2015〔大槻敦子訳『人間VSテクノロジー:人は先端科学の暴走を止められるのか』原書房、2016年〕等がある。 コリン・アレン (Colin Allen) ピッツバーグ大学科学史・科学哲学部の特別教授(2018年10月現在)。心の哲学や認知科学の哲学の業績で知られている。生物学者のマーク・ベコフ(Marc Bekoff)との共著書Species of Mind:
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